ウィーメックスは、厚生労働省が推進する「対物から対人へ」の流れを後押しするため、薬局向けに薬歴管理ソリューションを提供。しかし薬歴入力は薬剤師が手作業で行う必要があり、その効率化へのニーズが高まっていました。これまでも「定型文の用意」などの取り組みは行っていましたが、薬歴の内容は患者によって異なるため、定型化は難しいと断念。この悩みを解決する新たなアプローチに道を開いたのが、生成 AI の登場でした。
服薬指導の音声を Azure AI Speech でテキスト化し、Azure OpenAI Service で「SOAP」形式の薬歴を生成する「生成AI薬歴入力支援サービス」を開発。システム基盤として Azure が採用されたのは、雑音の多い音声でも適切なテキストを生成しやすいことと、医療情報システムのセキュリティ要件などを定めた「3省2ガイドライン」への準拠が容易なことでした。またシステム インフラには Azure のベアメタル インフラストラクチャを採用することで、安定的かつ高速なレスポンスも実現しています。
「生成AI薬歴入力支援サービス」によって、服薬指導時に音声を録音するだけで、十数秒で SOAP 形式のテキストが自動生成され、薬剤師がより多くの時間を患者との対話に費やせるようになりました。また生成 AI が作成した薬歴は、経験の浅い薬剤師が薬歴の記述方法を学んだり、ベテラン薬剤師が自分の服薬指導のあり方を見直すうえでも、大きな貢献を果たすと期待されています。ブース展示を行った第 57 回日本薬剤師会学術大会でも高く評価されており、既に数多くの引き合いが来ています。
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