沢井製薬製剤研究部は、過去の開発に関する膨大な報告書データを生かしきれず、必要な情報を探すのに多くの手間と時間を要していた。また、製剤開発の経験が浅い研究者(若手、部署異動者)の検討レベルや成長速度の向上が課題となっていた。これらを解決する仕組みの構築が急務だった。
Azure OpenAI Service を導入し、セキュリティを担保した閉じた環境のもとでベテラン研究員のように「相談相手として生成 AI を活用」する仕組みを構築。AI エージェントが質問を解釈し自律的に考えて、検索をおこない回答を生成する工夫を施した。
部門全体での利用頻度は 平均して月間 100 回に及ぶ。利用者に対するアンケート結果では、回答に対して高い評価を獲得。検索情報源の幅を広げてほしいとの要望も多く、ニーズも高い。また、実際の開発段階で生じた問題点に関して、生成 AI を試しに使ってみたところ、リファレンスを提示し実力を証明した。
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