Exchange Server 2019 のライセンス
Exchange Server 2019 のライセンス オプションについてご紹介します。
サーバー ライセンス
このライセンスでは、実行されるサーバー ソフトウェアのインスタンスごとにライセンスを割り当てる必要があります。次の 2 種類のサーバー エディションがあります。
- Standard: 中小規模組織のメールボックスのニーズを満たすように設計されています。大規模な Exchange 展開でのメールボックス以外の役割にも適しています。このエディションは 1 個から 5 個のメールボックス データベースをサポートします。
- Enterprise: 大量のメールボックス データベースを必要とする大規模な組織向けに設計されています。このエディションは 1 個から 100 個のメールボックス データベースをサポートします。
クライアント アクセス ライセンス (CAL)
この種類のライセンスでは、サーバー ソフトウェアにアクセスするユーザーまたはデバイスごとに CAL が必要です。Exchange には 2 種類の CAL があり、両方ともどちらのエディションのサーバーでも利用できます。
- Standard: ほぼどのプラットフォーム、ブラウザー、モバイル デバイスでもユーザーの生産性を向上できるように設計されています。Exchange Server 2019 の機能は、ユーザーがどこにいても生産性を発揮するのに役立つと同時に、組織のデータを保護するのに役立ちます。 Standard CAL の機能を使用するには、ユーザーごとに Standard CAL のライセンスが必要です。
- Enterprise: 組織がコンプライアンス要件の遵守に伴うコストや複雑さを軽減できるよう設計されており、新たにアーカイブ機能や情報保護機能が統合されています。Enterprise CAL は Standard CAL のアドオンとして販売されています。つまり、Enterprise CAL の機能を使用するにはユーザーごとに Standard CAL 1 件に加えて Enterprise CAL 1 件が必要です。
次の表は、各 CAL に含まれる機能の詳細をまとめたものです。
Standard CAL | Standard + Enterprise CAL [1] | ||
---|---|---|---|
電子メール、予定表、連絡先、タスク | | | |
Outlook on the web (Internet Explorer、Firefox、Chrome、Safari、Edge をサポート) | | | |
Outlook 用アプリと Outlook on the web | | | |
サイト メールボックス [2] | | | |
ロールベースのアクセス制御 (RBAC) 機能 | | | |
ジャーナリング | データベースごと | ユーザー/配布リストごと | |
ジャーナル暗号化解除 | | | |
保持ポリシー | 既定およびカスタム | 既定およびカスタム | |
インプレース アーカイブ [2] | | | |
複数のメールボックスの検索 | | | |
インプレース ホールド [2] | | | |
Information Protection and Control (IPC): トランスポート保護ルール、Outlook 保護ルール、Information Rights Management (IRM) 検索 | | | |
Exchange のリソース
- [1] Exchange Enterprise CAL には、サービス付きとサービスなしの 2 種類があります。サービス付きの Enterprise CAL には、 Exchange Online Protection (マルウェア対策とスパム対策のサービス) に加えて、Microsoft 365 のクラウド DLP も含まれます。Standard CAL またはサービスなしの Enterprise CAL を購入した場合に、 Exchange Online Protection を単体プランとして購入することもできます。Microsoft 365 の DLP サービスは、単体プランとしては販売されていません。
- [2] この機能を使用するには、特定のバージョンの Outlook が必要です。詳細情報
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